悩みすぎな私の子育てライフ

ある主婦の生存軌跡を残すメモ

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子供と一緒に見たシンデレラについて深く考えすぎた件

3歳児と1歳児の育児中の専業主婦ヒエヒエです。

最近、長女と一緒にDVDでディズニーのシンデレラを観ました(アニメの方ね)。

なんで、シンデレラなんて見たのかというと、私のおばあちゃんの為に、TSUTAYAで借りてきたとのこと。おばあちゃんにはもう頭をつかう難しいものよりこんな単純なアニメがいいらしいとのこと。なんだか切ない。なんでだろう。


まーそんな理由でたまたま家にあったシンデレラを長女と見たのですが・・・

すごく面白かったです。本当。

私、過去に小学生の頃に見たはずなんですけどね。大人になって再び観てみると、なんだか本当に同じ作品か?!ってビックリするほど見方が変わりますね。
昔の小学生の時の自分だと、ただのサクセスストーリーで、シンデレラちゃん良かったね!王子様と結婚できて!ってだけの話だった気がするのに、大人になってシンデレラを見てすごく色々考えてしまいました。

まず、こういう童話の最後の決まり文句

「◯◯と王子様はいつまでも幸せに暮らしました」

ってあるじゃない?この言葉になんだか違和感を感じるのです。
なーんか、胡散臭い。

だってさ、現実はいつまでも幸せなはずないじゃないですか。

シンデレラちゃんは、王子様と結婚するまでの一連までは「不幸」でそのあとずっーーっと幸せなんて・・・ありえないでしょ。
例えばシンデレラちゃんが王子様と結婚したのを20歳と仮定して、幸せに長生きして90歳まで生きたとして(昔の平均寿命とかの話抜きね)、70年間ずーーっと幸せなはず・・・あるかい!絶対、嫁姑問題とか、後継問題とか、夫との不仲とか、なにかあるだろって。
日本昔話に出てくるような年取ったおじいさんとおばあさんの話ならまだわかりますよ。だって、もう人生山あり谷ありあった後で、それからお話が始まりますから。
でもシンデレラちゃんはまだまだ人生前半の段階ですよ?
それで、20歳以降の人生が幸せがずーっと続くって・・・・ありえないというか、もしそんな人生があったとしたら、すっごーーくつまんない人生だなって。だって、幸せがずーっと続くって、何も困難、試練がなかったってことでしょ?つまんないですよ。もしそうなら、シンデレラちゃんは一生その王子様と結婚するまでのつらかったエピソードが自分の人生1番の武勇伝であって、上書きされないで、人生終わるってこと?老後になっても、孫とかに話せる事はそのエピソードばっかり。ボケたとしても、「私が王子様と結婚する前はのう、本当辛かったんじゃー」って同じ話題ばっかり言う感じ?

幸せの連続ってつまらないのですよね。「不幸からの幸せ」っていう欲望を手に入れる過程っていうのが楽しいのであって、誰も、シンデレラちゃんの王子様との結婚後の幸せな日常の連続のお話なんて興味ありませんよね。
世の中の色々な娯楽を見ても明らかです。幸せの連続を扱った映画やドラマ、小説なんてきっと無いですよね。幸せの連続程つまらないものはきっとないのです。まず、それ以前に人間って幸せの連続にならないようにできていると思うんですよね。現状に満足しないようにできてると思うのです。自分の欲望があったらそれに向かって努力、頑張るのが生きるモチベーション、生き甲斐になっているのではないでしょうか?だから人間の欲望は限りない。欲望がない、わからないイコール死に繋がるんじゃないかって。それほど人間にとって目標(欲望)はエネルギッシュに生きるために重要なんじゃないかって。

そしてシンデレラちゃんもそんな欲望を追い求める人間の一人だと思うのです。
だって「くっそー継母や姉さん達は私をこんなにもいじめて!いつかこんな状況から脱出してやる!」っていうモチベーションで毎日頑張って耐えて生きていたはずだし、「舞踏会に行くためなら、どんなにいじめられたって、耐えてやる!100万馬力でフルスピードで掃除洗濯よー!!」なんていうハイスペックなシンデレラちゃんが、欲望を求めない人間なわけがない。

私がシンデレラちゃんだったら、むしろ、その頑張りの反動で自分の願いが全てかなったあと、燃え尽き症候群になってると思うけどな。生きる目標がなくなっちゃったんだもの。現代でもよくある話じゃない?例えば東大に受かることが人生の目標で受かってしまった後、生きる目標がなくなってしまって空っぽになったって話。でもずっと空っぽ状態じゃ生きていけない訳で。
しばらく燃え尽き症候群になったあと、新たな欲望(目標)を見つけ出して、それに向かって突き進んで行くっていうのが強い人間だと思うけど。
そして人間はそんな簡単に手に入る欲望は求めないから、その欲望を手に入れるために、苦労をする訳だ。きっとシンデレラちゃんだって、子供欲しいって欲望や、権力が欲しいって欲望や、国の為になることをしたい、なんて高尚な欲望が結婚後生まれるかもしれない。もしかしたら、今まで我慢してきた反動で、暴挙にでて復讐の鬼に成り下がる可能性だってある訳で。で、その欲望が、全部思い通りになんの苦労もなしに手に入るなんてことはない訳で。
ということで、シンデレラちゃんの人生も山あり谷ありになるのが自然な流れなはずだ。むしろ、そんなことがなくて、「幸せがいつまでもずーっと続きました」っていう人生がどんなものか全く想像できない。うふふーあははーって王子様とお姫様がずーっと永遠に70年間お花畑で戯れているような、そんな感じか?むしろそんなのすごいホラーだ。だから、私はシンデレラや白雪姫の最後の台詞「王子様といつまでも幸せに暮らしました。」っていうのを聞いて、すごく現実味がない感じや、薄気味悪さを感じたんだなって思った。

じゃあなんで「いつまでも幸せに暮らしましたとさ。」で終わるのか。

大人の都合じゃないって私は思う。だって、こう言わないと話、終われないし。だからって「このあと色々山あり谷ありの人生を二人は送って、最終的には幸せな人生を送りましたとさ。」なんて、子供も、その山あり谷ありって何だよ!ってなるし、つらくても、諦めずに頑張ったらいつかは報われるっていう道徳を教える為の単純な話が、複雑になってしまう。単純に話をまとめる為、その手っ取り早い台詞が主人公の苦労、努力の結果が「いつまでも幸せに暮らしましたとさ。」だったのだろうきっと。

この言葉に何か引っかかる頃には、見る方も大人になってるって。

子供のうちは単純な一般的な道徳を一旦学ぶ必要があるのですよね。
成長していく過程で、その大人から押し付けられる道徳の不自然さに気づいていけばいいのです。
嘘はついてはいけない、とか、自分がやられたら嫌なことは人にしないとか、赤信号は絶対守らないといけないとか、横断歩道を渡るときは右見て左見て手を上げてなんて。小さい頃はみんな言われただろうけど、こんなのすべて守っている大人っています?こんな綺麗事をすべて守って生きてる人がもしいたとしたら、相当生きるのが下手な人か色々と気づける機会がなかった不運な哀れな人だと思います。それでも私はすべて守っている!っていう人はきっと、ものすごい偽善者か、救いようもない鈍感な人でしょうね。綺麗事だけでは、世の中生きていけないのです。

でも、そんなありもしない綺麗事だけで作られた理想の世界「善は勝つ悪は滅びる」だからこそ、観ていて気持ちがいいのですよね、まさに夢の世界だ。

そして、そんな嫌な部分をすべて取っ払った夢の世界だからこそ、大人になった今観てすごく楽しかったのだろう。まさに現実逃避には最適だ・・なんて。もしかしたら私のおばあちゃんも現実逃避したいのかもしれない・・・なんか周りで色々大変そうだし(おじいちゃんの遺産問題とか)

なんて、シンデレラについて考えすぎてしまったヒエヒエなのでした。なんだか、色々なことを知ってしまったなぁ・・・これが大人になってしまったってことか。(ちなみに長女はずっと真剣に見ていました)

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