この記事の続きです
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「えっ・・・・・、まさか本当に人気ブロガー?」
夫は言う。
私は動揺を隠せない。
「・・・・うん。」
「へーーそう。」
パソコンぴこぴこ。
「・・・・。」
いや、だからもっと関心をもってくれよ!お願いだから。
明らかに、何も期待していない。
確かに、何回も「私、○○になる!」宣言したけど、今回はいままでの私とは違うのだ。
こんにゃろー・・・・、だんだん腹が立ってきた。
こうなったら、なにがなんでも人気ブロガーになって見返してやる!
ここから、私の静かなる戦いが始まった。
まず、ネット検索していろいろな無料ブログサービスがあることを知る。
ふむふむ、有名になりたいなら、はてなブログだって?
はい、けってい。
ブログを始めて、自分が有名になることを想像すると、わくわくする。
そのうち、育児漫画にも手を出して、その出版の依頼が来たりして~、とか考えてまた頭の中でどんどん夢が膨らむ。
私はこのことにおいては天才なのだろうか?
「何にやにやしてるの?」
携帯をいじってた私をみて夫が言った。
「いや~、ブログって夢が膨らむなーって思って。」
「ふーーん。」
「・・・・(にやにや)」
「何事も始める前が一番楽しいものだよ。」
「・・・・・・。」
水をさすなよ!
想像して楽しむだけならだけならただだぜ?
そっとしといてくれよ!
その夜、子どもたちを寝かしつけたあと、初めての投稿の文を考えていた。
その作業は、深夜2時にまでにおよんだ。
ふ~・・・。疲れたが、なかなか自分をさらけだした、いい文がかけたぞ。
これが日本中のママさん達に知れ渡るのだな。
この記事が私のブログ人生の始まりの記念すべき第一歩だーーー!。
っと心の中で叫び、投稿ボタンに指をのばす。
指が震える。
「ぽちっ」
ついに、・・・ついに押してしまったーー!!
このあと興奮で寝付けなかった。あー明日にはコメントとかたくさんきてるのかなぁ~
なんせ誰でもみれるネットの世界に踏み入れてしまったんだからなぁ。
にやにや
ねれない、ねれない、
・・・・・・
翌日
目が覚めた。
・・・・私の投稿はどうなっているんだろう。
どきどき
どきどき
(携帯をみる)
「・・・・・!」
誰も見てないやん!
世の中の私の注目度低!
私の記念すべき第一歩、注目度低!
この第一歩からネットの世界の厳しさと、自分の勘違い度を知る。
しかし、ここでめげる私ではない!なんせ今までの私とは違うのだから。
この経験から、次の日、まずは少しでも見てもらえることを目標に記事を書いた。
この記事が、なかなかみてもらえたのだ!
これですっかり調子にのった私は、もーーすっかりブロガー気分。
この記事のイライラする時の特徴4に入ってしまっていることはお構いなしに、より、ブログに熱中した。
子ども達を寝かしつけた後、ブログに没頭する。
いつもなら、オンラインゲームばかりしている夫の邪魔をしたり、嫌みを言って構ってもらおうとするのだが、
そんな行動は皆無となった。
昼間は昼間で 携帯をちらちら確認してしまう。
携帯のバイブが気になってしょうがない。☆がついた報告が早くほしい。
ブーー、ブーー、
「!!!」
「・・・・(携帯を見る)」
「・・・ん?夫から・・今日は早く帰る。・・・どーでもいいわ!」
勝手に切れられる哀れな夫。
ブログを始める前だったら嬉しくてたまらなかったのに・・・。
これぞ下衆の極み乙女。
そしてしばらく何日か記事を書いたが、なかなか☆も増えないし、読者もさっぱりだ。
「ん〜どうやったら記事がバズることができるんだろうー。」
ある日私は夫に呟いた。
「何それ。」
「えー知らないのーーーー。一挙に記事が話題になることだよー。」
もーすっかり、ブロガー気取りだ。
私も最初はバズる?パズドラ?とか思っていた時期があったものだ。
「ん〜どうしようかなー♪」
「楽しそうでいいけど、いくらアクセス増やしたいからって、おっぱい出しまーすとかでつるの違法だからね。」
「・・・・。」
夫よ。それは本気で言ってるのか?
いくらなんでも、言っていい冗談と悪い冗談がある。
「あと、記事みました。こちらをクリックして下さい的なのも、押しちゃだめだからね。」
あの・・・心配してくれるのは嬉しいのですが、もう少し信用してくれません?
こんな夫をしりめに、私はバズる方法を考えた。
よし!わたしの過去のトラウマを暴露してやる!
そして、私は自分の夫ぐらいにしか言った事のない過去のトラウマを身を削るような思いで記事にすることにした。
ふーーーーこれ以上ないほど自分をさらけ出してやったぞ・・・。ハァ・・ハァ・・。
これは注目されるぞ。ふっふっふ。なんせ、今でも悪夢に見るほどのトラウマだからな。
就寝
そして、翌日
さーーて世の中の反応はどうかな。
「・・・・・。(携帯を見る)」
「・・・・!」
今までよりアクセス下がってるやん!
ニーチェの血をもって書け的な精神で書いたんだぜ?
海老蔵なんて、食べた弁当的な記事でも注目されるのに
同じ人間が書いたのにこの差はなんだ?
人間みんな平等なんていったやつは誰だーーー!!
・・・とどこかの偉人に八つ当たりする愚かな主婦。
この経験から、世の中は私の私情なんか全く興味がないという当たり前のことに気付く。
そんなこんなで、一人で見えない魔物と戦っているうちに夫が長い旅にでる朝となった。
詳細は省くが、夫は定期的に旅にでてしばらく帰らないのだ。
「じゃあ、行ってくるわ~~。」
「いってらっしゃい。頑張ってねーー。」
「ほーい。軌道に乗ったら見せてくれるっていうブログの方も頑張って。」
こうして、子供2人と私を残して旅立った。今までは、この瞬間、不安と絶望を感じたものだ。
だが、今回の私は違う。なぜなら、夢ができたのだ。
ふっふっふ。夫がいなくなって、夜思う存分パソコンでブログがかけるぞ。
人気ブロガーに、私はなる!
つづく(?)