こんばんわ。ヒエヒエです。
今日は私が大学時代に履修した「教育心理学」の講義で知って衝撃的だった「ピグマリオン効果」について書きたいと思います。
まず、ピグマリオン効果を簡単に説明すると、
人間は期待されたら、その通りになる傾向がある!
ということ。
最初、その効果の話を聞いたとき、それって本当?と疑った私ですが、このピグマリオン効果を提唱した研究者(ローゼンサールとジェイコブソン)が行った実験内容について知り、これは本当かもしれない!っと興奮したのです。
その実験とは、ある小学校で「将来の知能の増加を予想する検査」を行い、担任の教師に「知能の増加が期待できる子」「そうでない子」の情報を研究者達が伝えました。
実はこの検査単なる普通の知能検査で、将来の増加を予測することなどできないものでした。
しかも研究者達は「知能の増加が期待できる子」と「そうでない子」を無造作に選んで担任に伝えたのです。
ようするに研究者は担任の教師に子どもたちに対してまったくでたらめな「期待できる子」と「そうでない子」という観念をもたせたわけです。一部の子どもに対して、「知能が伸びるはず!」という「偽の期待」を教師にもたせたのですね。
しかし、数か月後に再度、知能検査を行ったところ小学校1年と2年生において、「知能の増加が期待できる子」とされていた子どもが実際に成績が伸びたのです!
数か月間の授業を通じての、教師の一部の子どもに対する期待が本当その子どもの成績を上げてしまったわけです。
この実験結果すごくないですか?
期待したら、本当にその通りになったんですよ?
しかも教師が知らないうちにその期待が態度に表れていて、子どもに影響を与えていたのです。
ちなみに、期待しなかったらその通りになるゴーレム効果というものもあるみたいです。
私はこのピグマリオン効果を知って、子育てをする時にはこの効果を絶対に頭に入れておこうと思いました。
この実験の対象は小学生ですが、3歳児ぐらいでも少しはあてはまる気がします。
3歳児に「○○ちゃんなら、出来るよね!!」って親が期待して子どもに言った方が、出来るようになる気がします。
例えば、うちの3歳の長女が1歳の次女に一人遊びを邪魔されて怒って叩いたりするときも、「なんでいつも叩くの!なんでそんなに悪い子なの!」って言うより「○○ちゃんは叩かない優しいお姉ちゃんだよね。」と信じて注意するとすんなりやめたりするものです。
親は知らないうち勝手に子どもにレッテルを貼りがちです。次女は長女より出来が悪い、親が苦手なものは苦手、下の子に優しく出来ない悪い子、などなど。
親の勝手なネガティブなレッテルが実は態度で子どもに伝わって本当にそうなってしまうのかもしれません。そんなの本当にばかばかしいことです。
親が心に思っていることって、子どもって本当に敏感に感じ取るんですよね。
親が一番すべきことは
心から子どもの可能性を信じて期待すること!!
親が勝手に子どもの苦手を決めつけないこと!!
ピグマリオン効果を知って子育中にこの2つの点を心に留めておこうと思いました。
この記事が少しでも子育て中の方の役に立ったら幸いです。
参考文献:
藤田哲也(2007)『絶対役立つ教育心理学ー実践の理論、理論を実践ー』ミネルヴァ書房pp.5-8