3歳児と1歳児の育児中のヒエヒエです。
地上波初登場の「アナと雪の女王」を録画してから、すっかりハマってしまい毎日の様に子供達と「ありのままに~♪」・・・と、ミュージカル状態になっていた我が家です。
そして「アナと雪の女王」の楽しさに今更気づいてから無性に現在公開中の「モアナと伝説の海」を観たくてたまらなくなり、3歳の長女とチャレンジしてみた次第であります。
が・・・実は、少し前に長女、ドラえもんの映画に夫と行ったとき大変だったとのことだったので・・・詳細はこちら。
駄目元でチャレンジする事にしました。私が観るのが目的。
だって、「お母さんモアナ観に行くけど、〇〇ちゃんも観る?」って聞いたら「観る!!」っていうんですもの・・・。
まぁ、半信半疑でしたが。
前回長女は夫とドラえもん映画にいった際は、始まる前に流れる番宣で恐がってしまったということで、今回は少し様子を見て、駄目そうだったら一旦外に出て番宣が終わった頃に再入場するってプランで行こうと思いまして。
長女と映画館のシアターに入りました。
すると、真っ先に目に飛び込んできた映像が最悪の場面でして。うろ覚えですが、血のついた日本人形のような映像でした。
いや・・・ほんとこれはないわ。私でも怖かった。
その一瞬の映像を不運にも観てしまった長女はまるで、魚を盗んだところを見つかった猫の様に物凄いスピードで「帰るーーーー!!!」
と言って、走り去ってあっという間に視界から消えてしまいました。
うん。これは仕方がない。
て、いうか、小さい子供が見る可能性がある映画の番宣は、もう少し配慮してくれませんかねえ・・・。大人向けの恋愛ものとか、ホラーとかアクションとかの映画の番宣無くせないんですかね?映画を見せるハードル上がるし、なによりあまり見せたくない。
まあ、この様なみみっちいクレームは置いといてと。
ということで、夫に長女と次女の子守を任せて、私一人で観ました「モアナと伝説の海」を。
うん。長女のチケット代の分までしっかり観ないとね(夫、ありがとう)!
ということで、今回は「モアナと伝説の海」を観た感想を書きます。
ちなみに、結構辛口評価で好き勝手書いているので、「モアナと伝説の海」の作品が名作、大好きだと感じている方は不愉快に感じる部分があるかもしれません。ですがあくまで素人の個人的な感想なので、悪しからず。ネタバレはないと思いますが・・・少しでも内容について知りたくない!と思っている方はここで読むのをやめてください。
まず、思ったのはこの映画は3歳児には無理!と私は感じましたね。モアナを3歳児の映画デビューに選ぶのは絶対やめた方がいいと思います。
もし最後まで観れた3歳児がいたら、尊敬します。小学生ぐらいじゃないかしら。
アナ雪とは全く違います。
個人的には「パイレーツ・オブ・カリビアン」の方が近いものがあるのではないかと・・・。
プリンセス大好きな3歳児女の子向けではない。プリンセス〜〜メルヘ〜〜ン♡とアナ雪をイメージして行ったら痛い目にあいます。系統が全然違う。
あと、ロマンスもない。肌の質感はすごいリアルだけどね。ん〜〜〜〜。正直私は・・・・ん〜〜〜〜って感じでした。
ですが、映像は鳥肌が立つほど繊細で綺麗。音楽も素晴らしい。それだけでも観る価値あり。
でもね。私はだからこそ何かもったいないと感じました。技術の無駄遣い感が・・・。すごく絵がシンプルだけどすごく訴えかける本の逆バージョンみたいな。
映像も音楽も物凄くいいのに、その割には・・・・うーん・・・・て感じ。
もちろん、あるレベルまでは到達していますよ。もちろん。
ですが、これだけのものが揃っていたらもっと上を目指せたんじゃないか?って。
一級品の食材を使ったにしては・・・・味が今ひとつ・・・な料理のような。何か重要なものが足りない。
技術と充実度が釣り合っていないと感じました。
これは、私の読解力?などの能力不足が原因かもしれませんが・・・。
多分、1回観ただけでは読み取れないメタファーや伏線がいたるところにふんだんに散りばめられているのでしょう。天下のディズニー様ですもの。
でもでもそれでも何か物足りなさを感じる。
すごく美味しい、タコの入っていないタコ焼きのような・・・。
で・・・・なにが、私をこのような気持ちにさせるか考えたところ。
分かりました。
「モアナと伝説の海」には「愛」の要素が不足している!!って。
やっぱり、映画には多少の色気は必要ですよ(私は)!!
モアナには悲しいほどない!
アナ雪は絶妙なバランスで小さい子供でも観れる様に愛や色気をふんだんに入れていたのです。それがとても良かったのです。
兄弟愛、異性愛、自己愛、動物への愛(クリストフのトナカイへの)など
ですが、モアナは、あるかもしれませんが(おばあちゃんの孫への愛とか)、すべてが浅いと感じました。
重要な「愛」の一つである恋愛要素もすべて排除したことにより、「愛」要素が大幅に不足状態になり、それを補いきれていない。
個人的な意見かもしれませんが、やっぱり心を揺さぶられる作品では魅力的な男性と魅力的な女性そして色気は必要不可欠ですよ。
一流の芸術には色気が必要。
アナ雪ではクリストフという素敵な男性キャラがいたのです。
アナとエルサという魅力的な女性キャラがいたのです。
モアナが魅力的な女性キャラ枠をクリアしているとします。
ですが・・・
魅力的な男性枠は??
マウイ??
いやいや。ん~魅力的・・・・といったら魅力的なのだろうけど・・・。
色っぽさ皆無。むしろあえて無くしてる?ってぐらいない。
やっぱり素敵な映画には、色気はなくちゃね・・・というのは個人的な意見です、はい・・・。恋愛要素をこれだけ排除するならせめて、とてつもなく魅力的な男性キャラいれてくれません?
あの映像技術があれば物凄く魅力的な男性キャラが表現できるはずなのにー!もったいない!
全盛期のブラピぐらいの魅力的な男性キャラを作ってくださいよ!
モアナは個人的にすべてのキャラクターの魅力が全てあと少しっ!って感じで惜しい感半端ない。
モアナも決して嫌いじゃない。どちらかといえば好き!!でも、すごく好きには今一歩届かない。
マウイも同じ感じ。
そして、1番残念なのが、ディズニーには必須の動物キャラが残念過ぎる。
まだブタちゃんなら良かった。
だけど、あれ?ブタちゃん・・・
えっ・・・一緒に行かないの?もう出番終わりかい!!
その代わりに変なのきちゃったよ・・・
それがヘイヘイという、頭が恐ろしく悪い鶏。
このヘイヘイ、恐ろしく可愛くない。恐怖すら感じる。
むしろ、ヘイヘイの頭の悪さを笑いにもっていく演出が・・・私は全く笑えませんでした。( ͡° ͜ʖ ͡°)←こんな感じになって観ていました。これは・・・何か伏線があるのですかね?知的障害の人に対する何かが。
ということで、登場キャラクターの魅力がイマイチ・・・でしたね。
いや・・・悪くはないのですよ。
でも、すごく好きにもなれない。そんな感じ。
ヘイヘイは全く好きなれませんでしたけど。
アナ雪は全てのキャラクターがなんだかそれぞれ共感する部分や無邪気な部分があって愛らしかったですけど。
まージャンルが違うと言ってしまえばそれまでですが。
いやー個人的にはマウイを神聖な色気をもった超魅力的な男性にしたらよかったのに・・・。あんないかにも「キャラクター」的な感じの見た目にしなくても・・。なんて勝手に思っています。
見ているだけで惚れ惚れするような男性にすれば、マウイに対する一部からの批判も生じなかっただろうに・・・と。
この映画、一番の人と人との絆の「愛」が「モアナ」と「おばあちゃん」の「愛」ですね。
なので、この「愛」の部分に大きく感動、共感できる方にとっては素晴らしい作品に感じたと思います。この愛の分類は「子孫愛」?
ですがね、なかなかその部分に強い共感を得るのは難しいですよ。少なくとも一般受けはしない。
そして次に力を入れるべき「愛」を描写すべき「モアナ」と「マウイ」の関係は・・・友達以上恋人未満でもなければ、友達レベルも大したことないような・・・。なんかそこまで強い絆を感じれなかった。
最後の場面も・・またいつか会えたらいいかもね!チャオっ!みたいな。
モアナがマウイと別れ際に少し泣くのですが、それすら私は違和感を感じてしまいました。えっ?何で泣いてるの?って。
と、書いていてふと思ったのですが・・・
さっきの私の提案で「マウイ」を無茶苦茶いい男にしちゃったらどうしても「モアナ」が「マウイ」を恋愛対象に見ないことが不自然になっちゃうから、しょうがなくやむを得ずその設定やめたのかなあ・・・・。
だってあんな狭い船の上で長い間一緒にいるんだもんね・・・。
それが無茶苦茶いい男にしちゃうと、船の漕ぎ方とか教える時に手が触れちゃったりしたら・・・絶対ロマンスが生まれてまうやろー!惚れてまうやろー!事件ですよ。だってお年頃の女の子ですもの。16歳って・・・。少女漫画大好き時代ですよ。
ディズニーサイドもそれはマズイズイ・・・って、もしかして・・・あえてあのような姿に?
従来のヒロインやヒーローのロマンスの脱却を図っているのに、イケメン設定にしちゃうとどうやってもロマンスが芽生えてしまうやん!
これは、マウイを恋愛対象外な外見に設定せな!!
・・・て悪戦苦闘した結果が・・・このマウイ・・・ですかね?
年頃のモアナが恋愛対象と見ないように色気を感じさせず、だけど神話上はとてつもなく勇敢で強いから、そのイメージを崩さないようにせねば!
強靭で、色気を感じさせず、なおかつ魅力的に・・・ということは、愛嬌を加えるしかなくて・・・と考えると・・・・でも、愛嬌を加えすぎると勇敢に見えないし・・・ん・・・・でも、標準的なバランスのいい体型だとイケメンになっちゃうし・・・これでどうだ!!えいやっーーー!!とディズニーなりに限界まで頑張って作ったキャラクターがあのマウイだったのですかね?
そもそもなんで恋愛要素を排除する意味がある?・・・・私には・・・わからん。
新境地を開拓するためか?いやあ、従来のお姫様像の脱却ならわかる。だけど、「愛」特に「色気」の要素を排除する意味はあるのか?もしかしておばあちゃんの「愛」だけで十分だと?いやいや・・・あの程度の演出だったら、ライオンキングの父親の子どもへの愛レベルしか補えていないように感じるのですが・・・。ライキングはその愛のほかに色々な愛要素が含まれていますからね・・・もちろん恋愛要素も。
モアナにももっと「愛」要素出し惜しみせず盛り込んでくれたらよかったのにーーーー!!!そこ排除せんといて!コテコテの恋愛要素じゃなくていいから!!
マウイを超絶素敵な三枚目の男性にして、モアナが片思いしながら、本当に密かなる恋心を抱きながら最後別れる・・・みたいなサイドストーリーもほんの少し入れてくれれば、私好みのストーリーになったのに・・・・。ひと夏の儚い恋・・・みたいな。
それか、恋愛要素を全くなくすなら、せめてそれに代わる強いメッセージ性を入れて欲しかった。これは私が感じ取れていないだけかもしれませんが・・・。モアナは強いメッセージ性があまり伝わりませんでした。これを私の能力不足と言ってしまえばそれまでですが・・・。でも正直馬鹿でもメッセージが伝わるようにするのが、映画作成側の力量が試される部分ではないですか?
なんて、素人が偉そうに簡単に言うべきじゃないですがね・・・。
ですがね。ここまで偉そうに言っておきながら、私・・・
無茶苦茶泣きましたからね。
モアナが冒険に出る時に大泣き。
「おばあちゃーーーーん!!(泣)!!」って。
感動の絶頂は私は冒険に出る時に到達しちゃいました。
ですが、全体的に私は正直想像していたよりは・・・・少し期待外れでした(すみません!!)。好みの問題も大きいかもしれませんが。
パイレッツ・オブ・カリビアン的な映画が好きな人は大好きかもしれません。
因みに私はパイレッツ・オブ・カリビアンは好みではありません。アドベンチャー(呪いを解く!とか、ボスを倒すのが最大の目的とするストーリー)はあまり好きではないので・・・。
なので結局は好みの問題かもしれませんね。
私的には微妙な評価の「モアナと伝説の海」ですが文化的な背景はとても研究されて描写されているみたいなので、その様な点や、映像、音楽の美しさ、アクション、ミュージカルを楽しむには本当に素晴らしい作品だと思います。
以上、偉そうに批評しましたが、私、ディズニー大好きなので、この「モアナの伝説の海」はディズニーの次への名作を生み出す一つのステップ的作品に位置するのは間違いないと思います!!
これからも、上を目指し続けるディズニーを心から応援しています!!