4歳の長女と1歳の次女と3人乗り自転車に乗っていた時の出来事。
イベントに遅れそうなので、険しい顔で急いで自転車をこいでいた。
信号のない横断歩道を渡ろうとした時、車がとまって道を渡るのを譲ってくれた。
私は会釈をしながら横断歩道を渡った。
渡ったあと、4歳の長女がポツリと言った。
「さっきの車、とまってくれて優しかったね」
「そうだね」
「さっきの車の人、男の人だから・・・とまってくれたんたよ。女の人はとまってくれないんだよ。」
男の人だったんだ。よく見てるなあ・・・。まずそこにびっくり。
「・・・・・?なんで男の人はとまってくれるの?」
「それはね、男の人は女の人が大好きだからだよ。」
自転車をこぎながら、思わず吹き出しそうになった。4歳児なのに・・・なんだその発想。いや、むしろ4歳児ならではの発想なのか?
私はさらに掘り下げて長女と話す。
「なんで男の人は女の人が大好きなの?」
「・・・そういうものなんだよ。女の人はね、男の人が大好きなんだよ。」
「・・・ふーん。」
「だからね、〇〇ちゃんも、男の人が大好きなんだよ。」
私、そんなこと教えたっけなあ・・・。
私の頭の中にクエッションマークが飛び交う中、さらに私は質問した。
「なんで女の人は男の人が好きなの?」
「だって、お母さん、お父さんの事大好きでしょ。そういう事だよ。」
私は自転車をこぎながら、思いがけず笑ってしまった。
「そうか!なるほどね!〇〇ちゃん、すごいねー。」
「〇〇ちゃんすごいでしょ。」
うん、ここまでいわれたら、否定はできないな。あながち間違いでもないしさ。
「ほんとだ!ほんとだ!よく考えたね。よくわかったね。」
「〇〇ちゃんの図鑑に書いてるんだよ」
でた。時々出てくる空想の〇〇ちゃんの図鑑に書いてある発言。
「〇〇ちゃんの図鑑にはね、なんでも書いてるんだよ。12ページに書いてあるんだよ。」
「へぇー、〇〇ちゃんの図鑑ってすごいんだね」
「〇〇ちゃんの図鑑は、なんでもわかるんだよ。また教えてあげるね。」
その、〇〇ちゃんの図鑑を見てみたいものだ。
にしても、4歳児の見えている世界ってどんな世界なんだろう。
意外と大人より真実が見えることがあるのかもしれない。
私が横断歩道を渡るのを車の人が譲ってくれたのは、本当に私が女の人だからだったりして〜、なんてね。自惚れすぎか。
険しい顔がいつの間にか消えていた。
いつもの日常の、少し笑えた4歳児との会話でした。