夢というのは、最初の衝動を持続させた者だけが、実現させられるものなんだ。
(引用:『20世紀少年』1巻94ページより)
最近『20世紀少年』を読んで、物凄く心にゴーンと響いた。
本当にその通りだ。
本当にその通りだ。
最初の衝動は誰にだって訪れる。
学生時代に空でも飛べるような気がする気持ちになる衝動は誰にだって訪れる現象だ。中二病ってやつ?
だけど、その想いは気づいた時には夢幻のように遠くの話になってしまう。
その衝動をしっかり、掴んで離さないようにしなければいけない。
それは、腕の中で踊り狂う魚のように、気を緩めたら、飛び跳ねて、海の中へ逃げていってしまうかもしれない。
しっかり、糸で繋いでおいて、常に糸で手繰り寄せれるようにしなければ。
気づいた時には、もう絶対に手の届かない場所へ行ってしまうかもしれないから。
それは想像以上に大変な根気、頑固さ、苦痛を伴うことだ。
まさに「真綿で首を絞め続けられる」という表現がぴったりかもしれない。
でも…それでも…しっかり、この衝動を私は覚えておきたい。夢を叶える為に。
時間は有限なのだから。
余談だが、何故最近『20世紀少年』という漫画を手にしたかというと、高校時代のギャルっぽい女の子をフッと思い出したからだ(今は遥か昔…3人の子持ち主婦なので)
その女の子は真面目な校風の私の通っていた高校の同じクラスの唯一のギャルっぽい女の子だった。
その子が、「このマーク、『ともだち』なんだ。20世紀少年の」
みたいな会話?かどうかも忘れたが、「ともだち」「20世紀少年という漫画」そして、「手に目が描かれた有名(?)なマーク」が私の記憶に何故かはっきり残っている。
今でも、あのギャルっぽい子がハマっていたらしいあの『20世紀少年』という漫画はいったいどういうものか…みたいな記憶が大事に頭の中の何処かでしまわれていたらしい。
たまたま、図書館でその漫画が目に入った瞬間、ブワっと記憶が呼び起こされ、手に取った次第である。
そんなギャルっぽい子(しかも、たいして会話もしていなければ、仲良くもなかった)のさりげない行動が、時空を超えて今の私が『20世紀少年』を読むきっかけとなり、文頭の格言にであい、心に響き、ブログで記事を書き、今この瞬間、この記事を読まれている読者さんの中に飛び込んでいる。
そしてこの記事が、会ったこともないこの記事を読んだ誰かさんの時空を超えたいつの日かに、フッと思い出すこともあるのかもしれない。
私がフッとギャルっぽい子を思い出したように。
つくづく、繋がりの奇妙さを実感している。
何がきっかけになるかわからない。
だから、一期一会。
…なんか他に適した四字熟語があった気がしたが…思い出せない。
縁起の思想…ていうのかな?
とにかく、今の私は過去に関わった全ての事が今の私に影響を及ぼし反映して形をなしてここに立っている。
事実は小説より奇なり。
…話が右往左往しましたが、結局何が言いたかったといいますと、「夢」を追い続ける人でいたい…という話でありました。
↓漫画『20世紀少年』