今あなたは、トンネルの中ですか?中ではないですか?
もしかしたら、真っ暗なぐねぐねしたトンネルの中で、今どこの位置にいるのか、わからなくて不安でその場でうずくまってしまいたくなっているかもしれません。
悲しいことに、その人がトンネルの中か、中でないか、うずくまっているか、うずくまっていないか、苦しみの深さがどれだけ深いか、深くないか…なんて、トンネルの外側の人間には誰にもわからないのです。
結局、そのトンネルを選んで、たった一人で入るのを決めたのも自分である限り、一人で歩き続けるしかないのです。
別に、トンネルに入らない選択もあったのに、それでもあなたは入ることを選んだ。
あえて辛い道を選んだ。
きっとそれなりの理由、燃えたぎる意思、きっかけがあったから、一歩を踏み出したはず。
だけど、あまりの暗さ、あとどのぐらいで出口に辿り着けるかわからない不安で、もう…すぐそばにある非常口から出たくなってしまう衝動に何度もかられるでしょう。
その時は、トンネルに入る事を決意した…一歩を踏み出した、あの燃えたぎっていた気持ちを思い出すのです。
弱まった炎をまた、ぼーぼーと燃やすのです。
そして、また立ち上がって歩き出すしかないのです。
何度も何度もその行為を繰り返すしかないのです。
歩き続けるしか、あなたが目指したゴールに辿り着く方法はないのだから。
しかも、無慈悲なことに、ゴールが近いとわかるのは、ゴール目前になってからしかわからないのです。
ゴールに近づかないと光はみえないから。
その光が見えるまで、今どの辺にいるかわからない、先の見えない不安とともに、足を動かし続けるしかない。
その光の先には、きっとあなただけしか見ることの出来ない世界が待っているから。
これは、異なるトンネルで孤独に歩き続けているもの同士の暗号のようなエールの言葉。