悩みすぎな私の子育てライフ

ある主婦の生存軌跡を残すメモ

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家族でのささやかな秋のピクニック

久しぶりの秋晴れの休日、久しぶりに朝から家族で遠出して公園に行った。

 

小学生の2人の娘と幼稚園の息子と私と夫で、小さな車は広々とした田舎道をスイスイ進んでいった。

 

秋が旬のフルーツの絵が描かれた直売所の看板を何度も道なりに発見しては、通り過ぎていった。

 

秋の色に染まった自然を見ながらドライブするのはとても気持ちが良かった。

 

流れゆく外の景色について子ども達とおしゃべりしながら、ドライブの時間を過ごすのはなんとも贅沢な素敵な時間だと思った。

 

1時間程度のドライブなんて、車の中のテレビなんて全く必要ないじゃないか。窓の外にこんなに美しい世界があるんだから。

 

心からそう思った。

 

公園についた。

 

大型遊具がある場所に私達5人家族は向かう。

 

子ども達はふわふわなまっ白な卵のようなトランポリンにみんな引き寄せられるように行った。

 

そして、ぴょんぴょん楽しそうにひたすらはねていた。

 

目の前にあんなに立派な大きな滑り台のある大型遊具があるのにさ。

 

そんなのまるで見えていないように子ども達はひたすらピョンピョンとびはねていた。

 

私と夫は、近くのベンチに座ってぼんやりと子ども達を眺めた。

 

こうやって、ただ子どもを見守る為だけで、じっとベンチに座っている事が全く苦痛でない大人になった自分に静かに驚いた。

 

私にも、じっとしていることが苦痛な、目の前でひたすら飛び跳ねている子どものような時があったはずなのに。

 

むしろ、すすんでベンチにゆったりと座りたがる大人になっていた。

そして、子ども達が楽しそうにしているのを見るだけで、心を満たすことのできる大人になれたんだなあ・・・としみじみ自分の内面の変化を感じた。

 

ひたすらトランポリンで遊んだあと、昼食のパンを近くの少し丘になった場所にあったあずまやで食べた。

大人になってもパンが大好きなのは変わらない。

10個のパンを分けて食べた。

秋限定の栗を使ったデニッシュパンは最高だった。

やっぱり大好きな家族と大好きなパンを食べる時間は最高だ。どんな高級フレンチ料理もかなわないと思う。

 

お腹がふくれたあとしばらく大型遊具で遊び、公園内のレストランにおやつを食べに向かった。

 

実は、ここの栗ソフトを食べるためにこの公園に来るのを決めたと言っても過言ではない。

 

昔来た時に食べたここの栗ソフトの味が忘れられなかったのだ。

 

レストランに向かう時、大きな公園案内地図の看板の前のベンチでおじいさんがギターで熱唱していた。

そのおじいさんを子ども達はちらちら見ながら、ソフトクリームへと向かった。

レストランで、ソフトクリームを3個買った。

ミックス味と、栗ソフト2個。

だけど、店員さんが間違えて、ミックスをミルク味にして私に手渡した。

指摘しようと声が出そうになったけど、取るに足りない言葉だと思い、息と一緒にその場に捨てた。

 

外の広々とした芝生のベンチに座って3個のソフトクリームを食べた。うちは5人家族だけど5個は買わない。「ちょっとちょうだい」といって分け合う。それがうちのスタイル。

 

そして、やっぱり栗ソフトは美味しかった。

 

そして、食べている間中、あのおじいさんの熱唱がずっと聞こえていた。

BGMになって、私達家族のおやつ時間を彩った。

 

誰一人おじいさんの前で立ち止まって聴いている人はいない。

みんな素通りしていく。

 

次女が、「お小遣い持ってきたからお金入れようか?」

といったので、「やめておきなさい」と私は言った。

 

だけど、確かに素敵な歌声だったのだ。

そこら辺のスーパーで流れている流行りの音楽なんかよりよっぽど私の心にしみた。

 

こんな感じで、素敵な秋の一日のピクニックは終わった。

こういうささやかな幸せを大事にしていきたい。

 

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