綺麗な空を見て、その空の色を描きたくなった。
で、描いてみたら、こんな絵になった。
わたしは「犀(さい)の角の様にただ独り歩め」というスッタニパータのブッダの言葉がなんとなく好きだ。
この言葉は私にとって心強く輝く人生のエールのように響く。
なんかね、心にずっと残っているのですよ。正直他のスッタニパータに書いてあったことは全部忘れちゃったけど。
人間って、自分だけの道をただ、一生懸命進むしかないと思うよ。
誰一人、同じ人間はいないから。
全く同じ経験、記憶、肉体の性質、存在する場所、立場、その人から見た視点・・・をもっている人は他にいないから。
似たような人はいるかもしれないけれど、同じ人間はいないんだよね。
いくら探しても、そんなのいない。
自分と似たような人間を探しながら、自分と似たような人間との運命の出会いによって色々力を借りながら、やっぱり、この人と私は違うんだな・・・って肯定的にその人を受け入れながら・・・密かに別れを告げながら・・・自分の足で歩いていくしかないと思うよ。自分だけの道を。
みんなそれぞれ、その人だけの役割を持っていると思う。
だから、みんながみんなそれぞれの孤独の道を持っていると思うよ。
でも、みんな同じ孤独の道を持っているってことは、孤独じゃないってことだとも思う。
孤独だけど、孤独じゃないってことだと思う。
自分だけの殻に閉じこもって、狭い視野でみると、とことん孤独だけど、俯瞰的に自分を含め周りを見渡すとまったく孤独じゃないと思うよ。
視野を広く広くしていくことが、唯一の孤独に打ち勝つ処世術だと思う。
「あ、自分だけじゃないんだ」って、心から確信できる何かとの出会い。
そんな何かとの出会いが孤独の苦しさを和らげてくれると思う。
その出会いを普遍的に可能にしてくれるのが、芸術や創作物だと思うよ。
なんだか、ふと、中島敦のこの詩を思い出した。
まだ、この詩をしっかりと読めていないし、理解もまだできていないけれど、なんとなく、心に残っている。
私にとって素敵な出会いになる気がする。
こういう「なんとなく」って感覚は案外あてになるもんだ。
今日はこの詩をしっかりと読んでみようかな。
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