夕焼けの海を描いてみました。
海を描くのは楽しいです。
ですが、やっぱり実際に自分の中のイメージを描こうと試みると、本当に難しくて手探りでなんとか描きました。本当に絵って奥深いなって思います。
実際に描いているとよくわかるのですが、海の色は、空の色を映しているのですね。
海は青とは限らないんですね。海は、真っ黒でも、オレンジ色でも、灰色でもいいんです。それを頭の中ではわかっていても、なかなか「海=青」の方程式が抜けないんですよね。
あと、水面の様子は影で表せるのだなあ…と。
これも描いていて分かったことなのですが、影は独立して存在しているわけではなく、影を映し出している物体とセットの存在であることを学びました。
影は、影が映るそのものの質感をあらわしているのだなあ…と。
例えば、表面がつるつるしているような鉄は影や光をシャープにピシッと描くとその質感が表現できる。そしてつるつるしていればしているほど、表面の光は明度の高い白になる。
逆にふわふわの毛布のような素材だと、フワフワっとぼやぼやっと柔らかく影を入れればいい…って今までデジ絵を描いているうちに何となく分かった。
こんな当たり前のことでも、実際に手を動かして描く前は、本当の意味では分かっていなかった。
やっぱり何事もぼんやりと眺めているだけじゃあ、分からないことはたくさんあるのですね。
実際に、やってみて気づくことはたくさんあります。
寧ろ、実際にやってみないと分からないことが、この世界には私の想像以上にたくさんあるのだと思いました。
絵って…光と空間で自分のイメージを表現することなのですね。
音楽が音と時間の流れで世界を創造する芸術なら、絵は光と空間で世界を創造する芸術なのですね。
絵の世界は本当に奥が深いです。
これからも少しずつ精進してきたいです。
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