悩みすぎな私の子育てライフ

ある主婦の生存軌跡を残すメモ

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今思えばあの時の私はうつ病だった

育児中の主婦のヒエヒエです。

最近心に残った文「うつ病は人生を豊かにする」

どこかの書評をする人が書いた文。

少し考えた。

確かにそうかもしれない。

人生は山あり谷あり。

うつ病はその谷をより深いものにするのは確かだ。

残酷なほど。

だからこそ、人生がより深く豊かなものになる。

そういうことかしら。


今思えば大学時代の私はうつ病だったのかもしれない。

いや、きっとうつ病だった。

毎日のように「死ねたら楽なのに」って思ってた。

世界が真っ暗に見えた。

今でも、自転車で街中を走っていた時、舞台の暗転みたいに、世界がどんどん真っ暗になっていった事を覚えている。

ああ、これが絶望か…って。

毎日「ふつう」に振る舞うだけで、ギリギリだった。

そう、あの時の私は演技をし過ぎていた。

弱さを誰にも見せることができなかった。

そして、人に「迷惑をかける」ことが、全くできない人間だった。

人のお荷物になる訳にはいかない。

そして「うつの自分をさらけ出すこと」は最大の「迷惑」だと思っていた。

相手を困らせると。迷惑になると。

そうすることは、当時の私には不可能だった。

そして「嘘偽りの自分」を必死で演技し、本当の自分「うつの自分」はどんどん孤独になった。

私には分かる。

うつ病で自殺する人は、逃げて「死」を選ぶんじゃない。

「死ぬ」以外に道がなくなるんだ。

私が当時「死ぬ」という道に行かなかったのは、母親が私が死んだら「ひどく苦しむ」という事実からだ。

私のせいで誰かがひどく苦しむことは、私の中では最大の罪だった。

だから母のために「死ぬこと」だけはどうしてもできなかった。

ある意味「母親の私への愛」が私の命をつなぎとめてくれていた。

母親の愛を私が受けていなかったら私は「死」を選んでいたのかもしれない。

とにかく、私は当時きっとうつ病だった。

でも、うつ病だとしても私のことをそう思っている人は誰もいなかっただろう。

そう、誰一人。

「あの人が自殺するなんて信じられない」

そう言われる人ってきっと当時の私みたいな人なんだろうなって思う。

人に甘えれない。

弱みを見せれない。

強がり。

人の迷惑になりたくない。

プライドが高い。

なんでも一人で対処しようとする。



無理をする。

無理をする。

そして気づいたら鉛のように重い体で暗い世界でひとりぼっちになっている。





………と、昔の私に想いを馳せた。

まぁ、その後色々あって、今の夫と出会って、私は救われたのだけれど。

あの時の私があったから、今がより輝いている。

きっと、あの時の苦しさが、今をより素敵にしてくれている。

「うつ病は人生を豊かにする」

確かにそうかもしれない。

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