身体のいろいろな部位が人間と同じ意思を持っていて権利を主張しだしたら大変だ。
ストレスで食べ過ぎたら、胃に「こんなに胃に負荷をかける奴は君主とは認めねー」と言われ、
仕事のためにスマホを見過ぎたら、目が「目は生きていくために1番大切なのよ!なによりも労わないといけないのに、酷使するなんて…これ以上私を使ったらボイコットするわよ!」
と脅され、
しまいにはそんな騒いでいる器官たちを見て、細胞が「いやいや、俺様達が1番重要なのに、みんなして酷使しやがって!小さいからってみんなで無視しやがるし…細胞にも人権(細権)を!!」なんて言い出したら、もう君主(人間)は耳を塞ぐしかない…………というのが、悲しいかな、世の常なのかもしれない。
まぁ、その意見を無視し続けた結果、生活習慣病や癌になって早死にする結果に繋がるのだが…。
体の色々な部位が意思を持っているにしても、いないにしても生活習慣病になる人はなるし、ならない人はならない。
意思を持っている体の部位の意見は果たしてただのノイズかノイズでないか…
耳を塞ぐのが正しいのか、正しくないのか。
きっと正解は、「正しくもあり、正しくもない」だ。
意思を持つ事は支配する立場にとっては煩わしいことだけなのか。
様々な立場の人間が権利を主張しだした結果、意思を持たないロボットが人間の代替員となり、人間の仕事が奪われるという皮肉。