4歳と2歳児の育児中のヒエヒエです。
今回は大人にもおすすめしたい絵本についての記事です。
私は絵本は最高の知育アイテムと思っているので、なるべく沢山の絵本を子供に読み聞かせしたいと考えています。
絵本の定期購読もしていますし、図書館で借りてもいます。
私自身、子育てを通して沢山の絵本に触れてきました。
そして、気づいたことがあります。
大体の絵本は子供にとって大体有意義な内容です。
しかし、大人にとっても有意義な絵本とは限りません。
そう、
子供にとっても、大人にとっても有意義な本はなかなかないのです。
そして、そのような絵本は大体、はやりすたりなく長い間愛されているものです。
そのような絵本は大人にとっても素敵な教訓、知見を与えてくれるものです。
代表的な例として、昔話、グリム童話、イソップ物語などがあげられると思います。
これらのものは、時代、さらには国境を超えて愛されているものが多いですよね。
とまあ、大人にも子供にも有意義な絵本というのは、莫大な量の絵本が日々出されている中で意外とほんの一部だと思うわけです。
でと、前置きが長くなりましたが、そのような素敵な絵本の一つとして、「フレデリック」を私は紹介したいと思います!
こちらの絵本です☆
こちらの絵本の内容をざっくりと書くと、
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ねずみの集団の中に「フレデリック」という名の変わり者のねずみがいるのですが、ま〜このねずみが…
働かないこと。働かないこと。
他のねずみが冬支度のために食糧をせっせと集めてある中、半目を開けてボーっとしてるだけ。
あまりにも働かないフレデリックを見て他のねずみが「フレデリック!何してるの?」と訊ねると、
「色を集めてる」やら「言葉を集めている」やらよくわからない事を言うわけです。
で、結局冬が来るまで働かずにボーっとしているだけだった訳です。フレデリックは。
だけど、そんな何もしなかったフレデリック、冬ごもりで食糧が尽きてきて、みんなの元気が無くなった頃に、ついに動き出すのです。
そう、フレデリックは想像力で詩人のように暖かい季節のことや、色豊かな季節の風景を語り出すのです。
それを聴いた他のねずみは、元気がみなぎってきます。そしてフレデリックを賞賛するのです。
「君すごいね!」と。
そしてフレデリックは恥ずかしそうにこう言うのです。
「そういうわけさ」と。
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という内容です。
あれ?「アリとキリギリス」となんだか内容が似ているような…と思った方いませんか?
そうです、なんだかこの二つの話は似ているのです。
でも…
結末が全く違う。
フレデリックはみんなから賞賛されて、キリギリスはみんなから冷たくあしらわれる。
それは何故か?
そう、フレデリックとキリギリスは同じように怠けていたようですが、根本的な違いがあるのです。
この二匹の違いは「未来予想能力」があるかないか、そして自分の「役割」をわかっているかどうかだと思います。
キリギリスはこのままだと未来に自分が困る事を予想できていなかった。
フレデリックは未来にみんなが困る事を予想して、しかもその状態に備えて準備をしていたのです。
そう、フレデリックは怠けているように見えてずっと、みんなの役に立つような「仕事」をしていたのです。
それに比べてキリギリスは「仕事」を本当にしていなかった。刹那的な快楽ばかりに目が向いていたのです。
誰だって、自分たちにとってメリットがある相手は歓迎されるし、無い相手には冷たいものです。
キリギリスはあり達にとって何もメリットのない相手だった。
フレデリックは相手にとってとてもメリットがある行動をしたので、歓迎された訳です。
私は「フレデリック」の絵本は「仕事」の多様性について表現していると感じました。
すぐに結果が出る実用的な仕事もある(例えばフレデリック以外のねずみが食糧を集めるような)。
一方で長い目で見て、必要な仕事もある。
フレデリックは決して怠けていた訳ではなく、きちんと自分の「役割」をわかっていてその為に実は自分なりに頑張っていたのだと。
だけど、全てのねずみがフレデリックみたいになってはどうしようも無い訳で。
時々いますよねー、あいつなら許されるけど他の人がしたら許されないよな〜って人。
正にフレデリック的な稀に見る少数派の必要とされる特殊能力を持った人が。
よく「サボっているようでのちにすごい事を成し遂げる」みたいな内容の話はある気がします。
桃太郎もそうじゃなかったっけ。
とまあ、長々と持論を展開しましたが、「フレデリック」は大人が読んでもなんだか色々と考えさせられる、素敵な絵本の一つだと思います。
フレデリックとキリギリスの違いについて子供と議論するのも楽しいですよね!
あー私もフレデリックみたいな立場に憧れる…( ̄▽ ̄)
では!今回は絵本「フレデリック」の紹介でした☆
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