好きすぎて辛いのは・・・苦しくなるのは・・・
その対象が遠すぎるからだ。
同化したいのに、 今の自分だとできないとなんとなく確信してるからだ。
苦しいっていうのは、ある意味自意識過剰なんだ。うぬぼれているんだ。
どこかで、その相手と同化できるかもって、期待しているからだ。
だから、苦しくなるのは、相手を身近に感じすぎているからだ。
身近に感じすぎているのに、 あまりにも遠いことに気づいてしまうと、苦しくなる。
夢を見てしまう。
同化している夢を。
でも、やっぱり、それは夢にすぎない。
でも、その同化する夢はあまりにも甘美で多幸感に溢れていて・・ ・
その夢だけで幸せになれる。
だけど、夢から覚めると・・・ 現実のその相手との自分との距離の果てしない遠さを自覚すると・ ・・
一気に「幸せ」が「苦しさ」に変わる。
夢と現実の狭間で苦しむ。ギャップに苦しむ。
じゃあ、夢を見なければいい?
現実だけ見てればいい?
それだと、何とも同化できない。
片思いは欲望だ。
「何かと繋がりたい」という欲望だ。意志だ。
だから、夢は見てもいい。
だけど、夢だけを見ていたらだめだ。
夢だけに浸っていたらだめだ。
現実もしっかり見る。
夢と現実をしっかり分けて見る。
夢と現実をごっちゃにしたらダメだ。
ごっちゃにしない片思いこそ、苦しくならない片思いこそ、 健全な片思いだ。
そんな片思いだけが、真に自分を導いてくれる。
苦しくなる片思いは停滞だ。
ただ立ち止まっているだけだ。
苦しくならないように、現実に集中する。
今に集中する。
同化する夢は忘れて。
だけど、やっぱり夢の甘い匂いに引き寄せられる。
夢に溺れる。
もし、その相手が食虫植物だったら、 死んじゃうかもしれないのに。
でも、やっぱり、甘い匂いには敵わない。
危ないとわかってても引き寄せられてしまう。
それほど、夢の甘い匂いは魅力的で、 何よりもある意味価値があるんだ。
その瞬間の自分にとって。
だから、相手の存在に依存してしまう。
甘い匂いを忘れられない。
甘い夢をずっと見させて欲しい。
そして、ずっと、片思いし続けてしまうんだろう。
・・・そして、そんな片思いが終わる時は、完全に同化した時か、 相手がもう夢を見せてくれない・・・と確信した時なのだろう。
どちらにせよ、片思いが終わるのは、 相手に対する夢が見えなくなることなんだ。
相手への欲望がなくなっちゃうことなんだ。
だから、ずっと片思いでいられることが、 一番素敵なことなのかもしれない。
何かと完全に同化することなんて、ありえないのだから。
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